あるブロガーが謎のウェブサイトを見つけたことから始まります。
1979年3月31日から1997年10月25日までの間、毎日取られたポラロイドのコレクション。
記事は無く、ただ写真の記録のみの静かなサイト。
作者の名前も、コンタクトも何も無いのですが、家族や友達に囲まれ、ピクニックをし、夕飯を食べる写真達を見るうちにどの人物が作者か分かっていきます。
写真の彼はおそらく映画を撮っている、おそらく音楽好き、などということがゆっくりとポラロイドを通して語られていきます。
映画祭に招待されていたり、フランク・ザッパが亡くなった日のニュース。ガールフレンドと過ごす日々。
1997年頃から彼自身の写真が増えていきます。そこには笑顔が無く、友人が撮る、彼の病気に冒されていく身体。髪の毛が減ってゆく彼自身のセルフポートレイト。指輪。そして最期の日がきます。
『語る』というのは言葉ではないのですね。
このブロガーはウェブサイトのコードとGoogleを頼りにとうとう、この今はいないポラロイドの住人が誰なのか探し当てます。
41歳の誕生日に亡くなったこの彼はJamie Livingstone, “Photo of the Day”というプロジェクトだそうです。
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